医療安全管理室は、病院内の医療安全を俯瞰的に監視し、組織横断的活動を通して医療の安全を推進する部門です。
また、医療安全管理室では「患者相談窓口」を設置し、病院内で発生した患者様の安全にかかわる問題およびインシデントや医療事故に関連した患者・家族からの申し出・見解の相違などを把握し、調査および問題の対応・解決策の立案さらに職員へ共有しています。
医療安全管理室は、組織横断的な活動を推進する部門であることから、理事長・病院長直轄の独立した部門です。平成18年度医療法一部改訂で示された医療安全の考え方では、医療事故故防止に加えて、感染対策、医薬品の安全管理体制、医療機器の保守点検・安全使用に関する体制の確保が求められていることから、それらを包括するための医療安全管理の体制確保や推進を目的として、平成20年に医療安全管理室と医療安全管理委員会を設置しました。
医療安全に関わるメンバーは、多職種で構成されるリスクマネージャーによる、医療安全対策委員会で月1回の定例会議に加えて、医療安全管理委員による週1回の委員会と患者サポートカンフアレンスを開催し、より速やかな討議と改善策の立案により、患者安全活動の推進を目指しています。
上白根病院の医療安全管理は、下記のように様々な要素が安全に向かって有機的に活動することで、安全をまもっています。
職員の安全に対する意識、安全に業務を遂行するための技能やチームの一員としての意識向上等を図ることを目的として、年2回、全職員対象の医療安全研修を企画・開催しています。
新入職として配属された医師の問題点として、その病院の決まり事ルールが分からないまま業務へ着いて、流れの中で病院のやり方を身に付けている状況でした。当然、当院のルール以外のやり方で指示が出されると、意味の取り違いで危険な状況も発生していました。そこで、最小限必要な当院のルールをまとめた、安心ポケットを作成し活用しています。
院内においての危険箇所を発見し事故を未然に防止、職員の医療安全に対しての意識づけを目的として、月に1回院内パトロールを実施しています。
医療安全は、「職員の確認」と「患者様・ご家族様の確認」で共に協力し合って築きあげていくものであり、より多くの方に医療安全の意識を高めていただくための取り組みとして「医療安全川柳」の募集を実施しています。
2019年度の入賞作品はこちら